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DUARIG Fリーグ2018/2019 第10節・ヴォスクオーレ仙台戦後のアルベルト・リケル監督記者会見コメント

2018.08.25

■アルベルト・リケル監督
ーーまずは試合の総括をお願いいたします。
「まずは仙台が試合の入りから引いて守ってくる中、そのようなディフェンスの形に対して、自分たちがやりたいパス回しは実現できていました。ただ時間が経つにつれて、ゴールを決められてから自分たちができていたものが、自分たちの形が崩れてしまいました。前節の名古屋戦でも似たようやシチュエーションが起こってしまって、1分、2分という短時間の間に1点、2点を決められたことで、自分たちの形ができなくなりました。メンタル面の改善が必要です。ただそれは今まで積み重ねていたものであって、すぐに変わるものではありませんが、メンタル面の改善は続けてトレーニングをしていかないといけない部分かなと思います」

 

ーー残り時間7分ぐらいでパワープレーを選択していましたが、その際にはどんな指示を出していたのでしょうか?また仮に1点差でも、パワープレーは選択したのでしょうか?
「今回早めにパワープレーを始めたことに関しては、点差の影響もありますし、いつもパワープレーを始めるのはこの点差、この時間帯ということで決めているわけではありません。今回パワープレーを選択した理由は、2点を入れられて気持ちが下がってしまっていたため、選手たちのメンタル面の部分の流れを変えていきたい。タイムアウトの時間も無駄にはしたくないと、そういった判断の下、パワープレーを選択しました。常に指示をしていることでもそうですが、どのスポーツでも負けているときはつらい気持ちになって、気持ちが落ちることもあります。その中で何をしなければいけないのか、実際のピッチで自分たちがやっていることを示さなければいけません。チームに対してはそういったことをいつも伝えています」

 

ーーメンタル面を向上させるには、どういったことが必要なのでしょうか?
「メンタル面を変えていくのはすごく難しいことであって、トレーニングの中で例えばここで勝てば3ポイントを取れる状況や、点差、残り何分だとか、そういうシチュエーションやプレッシャーを練習で作り上げていくことは難しいです。実際に監督として外からできることはやっています。あとは選手たちが一人ひとりどう変わっていってくれるかどうかです。ミラクルでいきなり変わることはありません。実際に経験を積んでいくしかありません。

また例を出すと、普段は車の運転をできる人が、ピストルを頭に当てられている状況であればうまく運転はできないでしょう。試合になると、そのピストルを当てられているようなことと同じ状況になります。そのプレッシャーの中でどうやっていくか。実際に経験がある選手であれば、そこで動揺せずにできるようになります。もう経験を積んでいくしかないかなと思っています。

ゴールを決めていくことや戦術的な部分は、監督を呼んだり、やり方を変えることで変えていけるものですが、メンタルの部分に関しては、二十何年も一緒だと変えていけますが、私はまだこのチームに来て約5カ月です。この短期間でメンタル面が変わるとミラクルな話なのかなと。選手たちがうまく縮こまらない程度に要求していくのか、それとも自信を与えていくのか。そのバランスが難しいんですけどね」

 

ーー仙台のホセ・ヘルナンデス監督は同じスペイン人ですが、対戦してみてどんな印象ですか?
「同じスペイン人のホセ・ヘルナンデス監督が率いるチームと対戦して、普段と違うような感覚を抱くことはなかったです。監督がスペイン人で、監督がホセさんだからといって、変わるようなことはなかったです」

 

ーー今日ゴールを決めた田口選手は先週の名古屋戦でもプレー時間が長かったですし、監督の中で田口選手が成長を感じている部分があれば、聞かせてください。
「(田口)友也に関しては、いい技術を持っている選手ですが、まだ経験が足りません。経験を補うと、もっと成長できると思います。チームの中では貴重な左利きの選手ですので、しっかりとトレーニングをしていって、戦える選手になってほしいと思っています。彼もトレーニングで頑張ってうまくなろうとしています。一部リーグでの経験が少ない選手ですが、今後はもっと経験を積み重ねていくことも大事かなと思っています」