お知らせ
第1節 エスポラーダ北海道戦 試合日:2014年6月28日(土)
会場:国立代々木競技場第一体育館 キックオフ:17時
バルドラール浦安は新体制でFリーグ2014/2015シーズンの初戦を迎えた。今シーズンから浦安を指揮する米川正夫新監督は、今まで培ってきた浦安のフットサルに加え、更なる運動量と激しさを加えた攻撃的スタイルを目指すと宣言。千葉の龍は更なる進化を遂げるはずだ。
AFCフットサル選手権ベトナム2014、連覇を達成し、アジアチャンピオンとなった日本代表メンバーの星翔太、稲葉洸太郎、藤原潤も更なる成長を観客に披露することが出来るのか? 定刻17時、ボールが動き出す。新たな物語の幕開けだ。
「前半戦」
序盤は北海道がボールを動かしながらチャンスを窺う展開。しかし、先制点を奪ったのは浦安の星翔太。開始2分33秒、藤原がシュートを防ぐと、素早く星へとパスを供給。星は素早いカウンターで一気にゴール前までボールを運び、強烈なシュートで北海道ネットの形を変えた。【浦安1-0北海道】
先制に成功した浦安だったが、「攻守共にハードワークをテーマにチームを作ってきた」という北海道小野寺監督のコメント通り、前線からの激しいプレスで浦安ボールを奪いに来る北海道選手たち。浦安はなかなか包囲網を抜けることが出来ない。
攻撃でもハードワークを続ける北海道選手たちは決定的チャンスを何度も作り出す。8分、左サイドからの攻撃をセーブする為にゴールを離れた藤原不在のゴール前、室田が決定的なシュートを放つが、稲葉がスライディングでシュートブロック。ゴールを許さない。
更に10分、一瞬の隙をついて浦安ディフェンスの背後へと抜け出した北海道のエース水上がフリーでシュートを放つが、守護神藤原がファインセーブでピンチを凌ぐ。
アジアチャンピオンとなり、明らかに更なる成長を遂げた藤原潤。6ファールとなり、残り4分で北海道に献上した第2PKの場面でもゴールを死守。守護神の奮闘が浦安に勢いをつける。
残り時間44秒、今シーズンより浦安の一員となった田中優輝が貴重な追加点を奪うことに成功する。右サイドからのキックインの場面、荒牧が中央ゴール前へとフィードしたボールを流し込み北海道ネットの形を変えた。【浦安2-0北海道】
前半スコア【浦安2-0北海道】
「後半戦」
2点のビハインドを早く跳ね返したい北海道は前線からのハードプレスを続ける。だが浦安も負けてはいない。北海道ボールになれば浦安も前線からプレッシャーをかけ、相手のミスを誘う。
時間は過ぎていく。次の得点をどちらのチームが奪うのか? その得点が、そして失点が試合の流れに大きな影響を与える時間帯が近づいて来た。
それを奪ったのは浦安。33分、右サイドからファーサイドへとフィードされたボールを稲葉がヘディングシュート。一度は北海道ゴレイロ関口にセーブされるが、そのリバウンドボールを星は見逃さなかった。中央で右足を振り抜き、今日2得点目。3対0と北海道を大きく引き離した。【浦安3-0北海道】
残り時間5分から北海道はパワープレーを開始。我慢の時間帯が続いたが、集中した守備でゴールを守り抜き、無失点で試合終了の瞬間を迎えることに成功した。
後半スコア【浦安1-0北海道】
合計スコア【浦安3-0北海道】
試合後米川監督コメント:
「前半戦は自分たちがやろうとしているクアトロというかたちにこだわって戦ったのですが、北海道のタイトなマンツーマンディフェンスに苦労する展開となりました。後半はやり方を変え、勝つための戦術を施行しました。Fリーグの監督として初めての試合だったので、分からない事が多くありましたが、勝てて良かったです。」
記事:早川治(はやかわおさむ)
写真:勝又寛晃(かつまたひろあき)