■アルベルト・リケル監督（浦安）
ーーまずは試合の総括をお願いいたします。
「試合の強度や選手たちの姿勢には満足しています。このチームに来て、まだ1カ月ほどしか経っていませんが、選手たちに教えたいことをこの間に詰め込んでしっかりと選手たちが応えてくれたことを誇りに思っています。序盤はブラジル人選手の個人技に圧倒された部分はありましたが、選手たちは自信を持ってプレーしてくれました。常に冷静に落ち着いた状況判断ができたことでチームが良いプレーができるようになりました」

ーー試合中には例えばベンチに戻ってくる選手に対して、体の向きなど細かく指示をしていました。日本人選手で足りていない要素は何でしょうか？
「日本人選手に足りていないことを、言葉にすることは難しいです。一人ひとりの選手に特徴があって、ウイークポイントがあって、長所があります。監督として、どの選手がうまくて、何が足りないか、それを見つけて指摘することができれば、監督の仕事をできていると感じます。特に良い部分に関しては、選手たちの練習に対する姿勢、自分の注文に対して反応してくれる良さはあると思います。細かい指示を出すことで選手たちがプレーに注力し、試合に集中できると思います。日本人らしい勤勉さは特に気に入っています」

ーー初めて日本の公式戦で指揮を執ったことに関して、個人的な感情はいかがでしたか？ また、浦安サポーターの声援を聞いて感じたことがあれば聞かせてください。
「日本のカップ戦、トーナメント戦は非常に組織されていて良いと思います。日本のフットサルのレベルはすごく高いものがありますし、両チームが真摯に戦い、勝ったことに関しては喜んでいます。サポーターの声援を聞いて、幸せな素晴らしい環境でフットサルができるなと思いましたし、そんなチームで指揮を執れることをうれしく思っています」

■FP 10 加藤 竜馬（浦安）
「最後まで練習してきたことが出た試合でした。試合のはじめは流れをつかめずにチームとしてもあまり良くなかったですが、相手も後半になって体力が落ちてきて、その中で自分たちのフットサルを表現できた試合だったと思います」

■ホセ・フェルナンデス監督（仙台）
ーーまずは試合の総括をお願いいたします。
「まずはじめに浦安のみなさん、勝利おめでとうございます。われわれは前半を終えてリードはしていましたが、後半になってからは浦安の試合になりました。いつも言っていることではありますが、チャンスを決めないと、試合には負けてしまいます。まだリーグ戦が始まる前のプレシーズンですし、これからトレーニングを頑張っていかないといけないです。昨季と同じミスを繰り返していますので、メンタルの部分を立て直さないといけません」

■FP 6 荒牧 太郎（仙台）
「ホセ監督が話したことの補足ではないですが、リードしたあとの戦い方に反省点が残りました。1-0となったときにそのまま終わるわけはないと思っていましたし、同点にされることや逆転されることもあるという話は散々してきました。今日僕が気づいたことは、いま何をすべきか、どういう試合運びしないといけないか、そういったことをトレーニングの中から声をかけないといけません。仙台は勝ち方をあまり知らないチームですし、相手が嫌がることをしないといけないです。苦しいことでも勝つためには進んでやらなければならないといけません。チームとしての経験値が足りないということを強く感じました」

ーー荒牧選手にとって、浦安との古巣戦になりましたが、特別な思いを抱いて戦っていたと思います。仙台に来て、自分の役割をどう感じていますか？
「監督とスタッフとは、ゲームを読む力が欠けているという話をしています。日本人選手全般に、という言い方ができるかもしれませんが、ゲームの状況に応じて引き出しを開けていく作業が仙台は足りないので、伝えていかないといけないと思っています。もちろん、監督もトレーニングの中で伝えてはいますが、その意図を汲み取り切れてはいません。それをピッチで伝えるコーチがいるかのように徹底しないといけないと思っています。

浦安に関しては、知っている選手もいますが、チームも生まれ変わっています。大きな特徴の変化もなく、これからチームを作っていくような段階だと思うので、自分たちも浦安に負けないチームを作っていかないといけません」