～バルドラール浦安　育成プロジェクト～第2回アスリート未来キャリア会議を開催

バルドラール浦安では、Fリーグを代表する選手として、そして世界で戦える選手として活躍する為には、社会人として自立した人間の育成が必要だと考えています。

その為の育成プロジェクトをクラブ内で立ち上げ、第1回に引き続き「第2回アスリート未来キャリア会議」を実施しました。
第2回は様々な方に声をかけさせていただいて、一般企業や行政の方などにご参加いただき、アスリートのデュアルライフ（キャリア）について貴重な意見を頂きました。

第1回では多くのアスリートが置かれている状況、アスリートライフと社会ライフ両方を生きるデュアルライフ（キャリア）という考え方を知りました。
またアスリートを輝かせる社会ではなく、アスリートが輝かせる社会という考え方こそがデュアルライフ（キャリア）の本質と考え、「アスリートが輝く社会」という問いを超えて、「アスリートが輝かせる社会になるには？」をテーマに少人数のグループに分かれ対話をスタートしました。

対話を通じ各自がどんな「まちや企業など他者を輝かせるアスリート」を増やしたいか？を紙に書き、それを全員が見せ合い、一緒に検討したいテーマを持った者同士が集まってチームを作りました。

その後チーム内で「まちや企業など他者を輝かせるアスリート」とその他重要なステークホルダーを全員が演じ、ボディストーミング（寸劇）を行います。

ボディストーミングでは、決まりきったシナリオを演じるのではなく、ブレインストーミングの様に、試しにいろいろなアイディアを、身体を使って表現してみる方法です。子供達の身近にいるアスリートやスポーツを通して地域を活性化するアスリート、イベント会社で働きながら愛のキューピットとなるアスリートなど様々なアイディアが出ました。

この第2回で行ったボディストーミングで演じた未来のシナリオを、実際にクラブで実現できることを次回3回目に具体化して、実行に移していきます。（文：荒牧太郎）

【第2回アスリート未来キャリア会議に参加しての感想】
●浦安市　町山幹男氏
「日頃フットサルを通じての付き合いがほとんどの選手たちの違った一面をみることができて、みんなエンターテイナーであることを改めて実感できました。”魅せるフットサル”は演技力にも通ずるものがあると、私の中で新しい発見になりました。この会議では多方面でご活躍の方たちも一緒に加わり、すごく勉強になりました。中でもアスリートを支援する立場の方のご意見などをうかがい、私の考えとそう遠くないことが確認できたのは大きな収穫でした。

私は、今回はじめて参加させていただきましたが、以前からアスリートの理想と現実から矛盾を感じていました。多くのアスリートたちが脚光を浴びる反面、相当の犠牲を払って「アスリート」という立場を維持していることに違和感があったことと、多くのアスリートがその経歴を背景としたその後のキャリアに結びついていないのではないかと考えるようになってからです。これまでアスリートの育成は、選手たちの自主性やスタッフ、家族たちによって支えられてきたと思います。もっとこの支えが広がっていくように、微力ながら応援させていただく考えです。」

●中島孝選手
「前回に引き続き、非常に楽しみにしていた今回のセミナーで、私は大きな発見がありました。今回は『アスリートが輝かせる社会』というテーマでセッションが始まったのですが、その中で様々な方と話をし、自分でも思考した結果、今までにない新しい答えが生まれました。これまではサッカー・フットサルを続けてきたので、フットボールの世界こそが自分が輝き、輝かせられる場所だと考えてきました。
しかし今回生まれた新しい答えは、今まで続けてきたフットボールの世界に身を置くのではなく、全く別の業種や世界で働く方が、自分が活き、活かせられるのではないかという考えです。フットボールの世界だと私と同じような経験や感覚を持っている人がたくさんいると思います。それよりも、他の世界で私のような経験をしたことのない人達の中に入ることの方が、自分の意見や考えを尊重され、また需要があり、求められるのではないかと考えることが出来ました。
この答えを導き出せた瞬間は、なんとも新鮮で、今までの考えとは真逆の答えだったので驚きとともにこのセッションのもたらす効果や価値を見出すことが出来ました。これを機にまた視野を広げ、この先のことを考えようと思います」