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Fリーグ2019/2020 第2節・立川・府中アスレティックFC戦後の小宮山友祐監督代行 記者会見コメント

2019.06.01

■小宮山友祐監督代行

「一点が遠かったです。
前半の立ち上がりが良くなく、リズムを掴むのに時間を使ってしまったところと、早い時間帯で失点をしてしまったところが良くなかったです。前半10分以降と後半に関しては、選手たちができることを全て出し切ってくれましたし、今まで積み上げてきたものをしっかり出せた試合だったかなと思います。ただ、このように積み上げてきたものを出せていたのにもかかわらず、一点も取れなかったということは、チームの大きな課題だと改めて感じました。

ーーパワープレー時に長坂拓海選手をゴレイロとして起用した経緯は?

(長坂)拓海は、これまでずっとパワープレーのメンバーとしてやってきました。今回はポジションの部分を考えて、(石田)健太郎に着せるよりも、ベンチに近いほうの拓海にGKユニフォームを着させてシュートを思いっきり打つ、外れてもすぐに戻って来れるように考えた結果です。健太郎の場合、シュートを打った後セカンドポストを詰めて、さらにボールの行方を見てから戻って来ますが、今日のような奥のポジションからだと交代ゾーンまでかなり遠く、その間に失点してしまうリスクも考えました。最も大きいのは、拓海に思い切ったプレーをさせるためにゴレイロのユニフォームを着せてピッチに送ったというところです。

ーー監督代行として勝ち試合と負け試合の両方を経験しましたが、監督という仕事の感想はいかがでしょうか?

今回の監督代行というのは本当にイレギュラーなもので、監督というのはゼロからチームを作るものだと思いますし、僕のやり方、僕のコンセプト、僕の選んだ選手というわけではなかったので、アルベルト・リケルという人のやり方で、アルベルト・リケルという人が選んだ選手という状況の中で、どのようにしてやっていくのかというのは非常に難しかったです。
やり方を押し通すよりも、どのような組み合わせで何をしたら良くなるのか。そして、一番足りないなと感じたのは、コミュニケーションの部分でしたし、それはこれまでの練習の中で常々伝えてきました。ミーティングなどにおいては、これまではリケル監督がずっと話している時間が多かったのですが、僕になってから、選手たちが、ああしたい、こうしたい、というように、自発的にお互いの主張をぶつけ合うようになったというのは、大きな成長だなと思います。これは、今後も続けていって欲しいなと思います。
個人的に、監督という仕事は、とても大変な仕事だなと思いました。こいつ頑張ってるから使いたいなみたいな情けもあります。でも、一番は現場で何が起きているか、どうしたら勝てるのか、という部分になってきますね。今日も全員使ってあげたかったですが、やはりどうやったら勝てるかという部分を考えた時に、今回はこのような決断に至りました。その分、決断をするにあたっての責任というものがあります。このチームの映像も改めて見ましたし、相手のスカウティングもしました。それでも勝てないのかと正直思いましたね。世の中の監督はすごいなとも思いました。

ーーかつては選手として戦っていたホームに、こうしてスーツを着て戻ってくる気持ちはいかがでしたか?

先日のリーグ開幕戦もそうでしたが、久しぶりに小宮山コールをして頂いて、とても嬉しかったですし、このような形であっても期待してもらっているんだな感じることができました。そして何より皆さんの熱い想いというのはすごく嬉しかったです。ゆくゆく、自分がこの浦安というクラブで、監督をしたいなという思いは、監督代行という形ではありましたが、この2試合の指揮を執らせて頂いて、より強くなりました。もっともっとこの浦安というクラブの素晴らしさを世界中にアピールしたいと思いましたし、その一役を担いたいなと思いました。

ーー二宮秀文選手を登録メンバーとして迎えた理由

今回の対戦相手が立川・府中アスレティックFCであるというのを考えた時、ディフェンスにフォーカスして丸(紘生)とヒデ(二宮秀文)、守備の要であるディドゥダ・(原)辰介・(三浦)慎太郎のうちの2人が、万が一ケガをしてしまったらどうするか、という時にフィクソを任せられるのはヒデしかいないと思いました。彼の経験を考えると使ってあげたかったのですが、3人とも万全の状態で40分間プレーしてくれたので、なかなかチャンスはなかったですが、彼にとってこのような機会があったことは良かったのではないかなと思いますし、彼にはもっと成長したいという欲を感じてもらえたらなと思います。
僕自身も日本代表に呼ばれはしましたが、試合には出られないという時期があって。当時、君が代を歌って握手をしただけという経験は今でも強く残っています。丸に関しては、左利きだからずっと試合に出られるということではありません。対戦相手によってはこういうこともありますし、彼にとっても大きな成長かなと思います。これは僕だけではなくて、リケル監督でも同じような選手起用にはなるのではないかなと思います」