お知らせ
2017.10.28
■高橋 健介監督
ーーまずは試合の総括をお願いいたします。
「前半の早い時間帯で自分たちがチャンスを多くつかんでいたので、その時間帯で勝負をかけると試合前にも話していました。その時間帯で先に1失点をして、相手が後ろを固めながらカウンターを仕掛ける戦い方にシフトしてきた中で試合を自分たちでコントロールし切れませんでした。とはいえ、チャンスの数はありましたし、パワープレーを含めて1点が入れば試合が大きく変わるだろうといろいろと手を尽くしましたが、パワープレーをする中でパワープレー返しでの失点があり、試合が決まってしまいました。流れの中で作ったチャンスを決め切る力に関しては、もう少しアイディアが必要なのかもしれません。トレーニングの中でそのアイディアを探していきたいと思っています」
ーーここ数試合の浦安さんは内容と結果に差があります。その理由を監督としてはどうお考えでしょうか?
「試合には絶対に流れがあるので、チャンスを作った中でゴールを決めること、そして我慢すべき時間帯で我慢し切れないことが結果を左右することがあります。そうした試合のツボを抑えることに関しては、われわれコーチングスタッフのマネジメントにも問題があると思います。我慢すべき時間帯で我慢し切れていれば展開が大きく変わったと思います。仮に0-1で前半が終われば違った展開になったでしょうし、パワープレーからの最初のプレーで点を入れることでも展開は変わったでしょう。それができないということはコーチングスタッフの指導にも足りないことがあります。試合のツボを押さえられていないことが、実力とは違う差を生んでいる原因になっているかなと思っています」
ーー失点の形がボールを奪われてからのカウンターの形が多かったです。その原因をどう捉えていますか?
「失点をした直後にタイムアウトを取って、ボールロストが起こらないようにこういうプレーをしようという具体的な話もしました。またファイブファウルもあったので、ラインを下げて、前半の残り時間は0-2で耐える展開にして後半に盛り返そうとできる限りベンチで伝えようとはしています。ただそういったことは試合の中で話せばいいだけの話ではなく、トレーニングで落とし込めていないことが原因の一つだと思っていますので、トレーニングで改めるべき部分は改めていきたいと思います」
ーー現状の戦術の浸透度に関する手ごたえはいかがですか?
「相手のコートに押し込む時間帯もありますし、パワープレーも意図通りにチャンスを作れています。我慢できるか、点を取り切るか、ここで攻撃に人数を割くべきか、そうした試合のツボを抑えること以外は全選手が成長していると思います。ただわれわれはプロの集団としてそれを結果につなげないと何の評価にもなりません。結果を出すことに関して、何が足りないかを探していかないといけません」
■木暮 賢一郎監督(シュライカー大阪)
ーーまずは試合の総括をお願いいたします。
「みなさんもご存知の通り、プレーオフ争いは目の前の1試合の結果で順位が変わる時期に入っています。われわれの現状は決して望んでいない順位ですが、こうした厳しい状況の中、プレーオフ進出を目指していく上で前回の大阪セントラルの2連勝に続いて、今日の試合でも自分たちのやるべきことを選手たちが表現してくれたゲームだったかなと思います」
ーー浦安の良さを出させなかったゲームだったのかなと思いますが、どんなことを意識させてきたのでしょうか?
「浜松戦の敗戦からの3試合は、相手がどうこうよりも、自分たちのプレーモデルやセットごとがやるべきことの質を高めることに時間を費やしました。対浦安ということではなく、自分にとっては珍しく2セットを組んで、2分半でセットを代える状況が適していると考えて、そういうやり方に変えました。そのため、トレーニングではセット間の精度向上に取り組んできましたし、今日の試合は選手たちが攻守両面でやるべきことをやってくれました。浦安のストロングポイントに対して、それぞれのセットごとに与えたタスクや、やるべきことを忠実に体現してくれたことが良かったと思っています。セットごとに高いクオリティーのプレーを発揮できたことが勝利の要因となりました」