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【アジアプロジェクト】インドネシア・ロンボク島の子どもたちへ、ユニフォームとボールを届けてきました!

2018.10.03

世界的に有名なインドネシアのリゾート・バリ島の東隣に浮かぶPulau Lombok(ロンボク島)は、富士山とほぼ同じ高さのGunung Rinjani(リンジャニ山)と、美しいビーチを抱く自然豊かな島として有名です。このロンボク島では、7月29日、8月5日、8月19日と立て続けに大きな地震が発生し、島の北部と山の周囲を中心に甚大な被害を受けました。

ロンボク島を本拠とするプロフットサルクラブ、Vamos FC Mataram(ファモスFCマタラム)とMataram FC(マタラムFC)は、バルドラール浦安のインドネシア活動におけるパートナーであることから、同クラブと協力して、復興に向けて努力するロンボクの皆さんを励ます活動を行ってきました。

 

家屋の倒壊などによる避難生活者は40万人ともいわれ、倒壊を免れた人も、地震に対する恐怖から、その多くが露天生活を行なっているという事前の情報でした。報道からは見えない状況を把握して今後の活動に役立てること、またトラウマを抱える子どもたちとフットサルをして遊び、心のケアに当たるというのが活動の目的でした。

9月22日(土)にバルドラール各カテゴリの選手が着用したユニフォームの古着と、Fリーグの公式球を、羽田空港からジャカルタに輸送。その後ジャカルタで、現地で必要とされる毛布や大型のビニールシート、絵本などの物資を調達し、26日(水)のフライトでロンボク島に向かいました。

 

9月27日(木)・第1日目

マタラムFCからはボンスコーチ、ムラジル選手とハピス選手の計3名と、サポートの車3台が合流。また、本活動のインドネシア側の受け入れ組織となった、Asosiasi Penerjemah Jepang Indonesia(日本インドネシア通訳協会)のシルビア会長はじめ、“吉本住みますアジア芸人”で「Tidak Apa Apa(邦訳:問題ないさ)」の歌ネタ(https://youtu.be/uCK2gsZsboE)がインドネシアで大ヒットしているTHE THREEの浦圭太郎さんなど、同協会と交流のある団体・個人から7名が加わりました。

 

1日目はリンジャニ山東側の中腹にあるDesa Sembalun(スンバルン村)での活動。スンバルン村は携帯電話がほとんど通じず、村へ至る道が土砂崩れのために一時遮断されていたことから、管轄の役場も最近まで被害の詳細が分からなかったという地域です。普段はリンジャニ登山のベースとして登山客で賑わう村ですが、今では人が来なくなったとのこと。

空き地には、避難生活者用の大型テントが張られており、集落の中心にあるモスク(イスラム教会)も大きな被害を受けていたため、小さな学校の花壇を使って、集まった子どもたちとフットサルを行いました。プレーできない小さなお子さんや女の子には、衣類や絵本をプレゼントしました。

スンバルン村の村長さんからは、「これまで何人かの人が助けに来てくれたが、ボールとユニフォームを持ってきてくれたのは初めて。本当に嬉しくて感激しています。これで子どもたちがずっと遊べます。」と感謝の言葉をいただきました。

 

9月28日(金)・第2日目

2日目はリンジャニ山南側の中腹にあるDesa Selebung(スルブン村)で活動。スルブン村は森の中の集落のため外から状況が確認できず、こちらも役所による被害状況の把握が遅れました。およそ4,000人の暮らす家屋は、そのほぼすべてが倒壊していました。ロンボク島の伝統的な竹細工や、地震で出た廃材を利用し、村民が助け合って各家の修理をしている真っ最中でした。

男手は家の建て直しに取られ、働きに出られないため、現金収入がありません。そのため満足に食料を手に入れることができないという悩みがあったため、マタラム市内で購入した米、油、砂糖などの食材を村長に届け、コンクリート造りで倒壊を免れた保育園の校庭でボールを蹴りました。

 

わずか2日間でしたが、当活動を通じて多くの子どもたちの笑顔に触れることができ、その様子を見つめる大人たちからも多くの感謝の言葉をいただきました。ロンボク島に縁のあるフットサルクラブとして、少しでも住民の皆さまの役に立てたのではないかと思います。

活動を終えて帰途の最中、インドネシアのスラウェシ島パルでM7.5の大地震と津波が発生しました。災害で亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。

日本と同じように自然災害が数多く起こるインドネシアですが、日本と同じように日常から危険ということでは決してありません。ロンボク島では、リゾートエリアである島の西側やマタラム市街地は被害を免れ、今でも美しいビーチが広がっています。

 

一番の支援は、現地を訪れることかもしれません。バルドラール浦安のファン・サポーターの皆さまも、機会がありましたらぜひ一度、ロンボク島を訪れてみてはいかがでしょうか。

○バルドラール浦安とインドネシアの関係

2015年
・初のジャカルタ遠征、インドネシア代表との国際親善試合および社会貢献事業を実施。
2016年
・高橋健介テクニカルディレクター(当時)を、西ヌサ・トゥンガラ州ロンボク島のMataram FCへ短期指導者派遣。
・ジャワ島・スラバヤのフットサルクラブ Bintang Timur Surabayaの日本合宿をサポート、練習試合を2試合実施。
2017年
・インドネシア人をクラブマネジメントスタッフとして受入れ、短期研修の実施。
・Vamos FC Mataramより2名のフットサルインドネシア代表選手を2週間、練習生として受入れ。
2018年
・クラブOBの高橋健介氏がフットサルインドネシア代表総監督に就任。
・大地震で被害を受けたロンボク島に、ユニフォームとボールを届ける活動を実施